025234 ランダム
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くずもじ

くずもじ

地球最後の風紀委員

時は2XXX年!

文明の新化の果てに地球は荒廃の一途をたどり、海は枯れ地は裂け荒野と化し死の星とかしていた!

だが、人類の傲慢さか!それとも神の神罰か!?

地獄のようなこの星で人類は死に絶えてはいなかった!

そしてこの星はヤンキーとコギャルに支配されていた!!

若さゆえの野蛮な生命力がそうさせたのか、絶望の星は今や不良の巣窟!

その荒野の星に一陣の風が今吹き抜けていく!








風紀委員









 ばばばばば!

エンジンの調子が悪いのか、それとも燃料が腐っていたのか。大型バイクが荒野の途中で悲鳴をあげている。

 バイクにまたがるのは、その大型とは対照的な小柄な影。

 スカートをなびかせセーラー服の少女はボソリとつぶやいた。その腕には風紀の二文字。

「やっぱり、軽油とブレンドしちゃまずかったか・・・」

 そんな状態でどのくらいの距離を走ったのか、ついにバイクのエンジンから煙を吐き出す。

「壊れるのかな・・・まいったなこんな何もないところで。いい加減機械の事を覚えないとな・・・そもそも水も食料もきれそうだし・・・」

 スパパパン!

「あ!ちょっと待て、待てって!ご主人様を見捨てる気か!お前が死んだら私も死ぬんだ、なんとかがんばって!!」

 少女の願いもむなしくバイクはじょじょに減速し。

 そして止まった・・・

「頑張ってっていったのに・・・どーすっかな。水、ご飯、燃料に修理・・・」

 バイクから降りた少女は煙をあげるエンジンを2、3回蹴飛ばすとため息をついてバイクによりかかって座り込んだ。

 少女はキョロキョロとあたりを見まわす。

「見渡す限りの地平線、これは駄目かな・・・」

 諦めた口調で横になる。

 太陽はサンサンと輝き、少女の体力を奪う事はあきらかだった。

 しかし、少女はおもむろにムクリと上半身を起こすと。確かめるように地面に耳を当てた。

「やっぱり善人は救われるんだわ!」

 少女は嬉々として立ちあがるとバイクに刺してあったバットを引っこ抜き、ローラーブレードに履きかえると音が聞こえたであろう方向へと走り出したのだった。
 


「キャー!助けてー!!」

 岩場に突っ込み、煙をあげるコンパクトカーから放れるように走る少女。

 事故らしいのだが、少女の逃げる理由はそれではない。爆音をあげながら少女に迫るバイクの影が3つ。なぜか3人とも両脇をそりあげたヘアスタイル、いわゆるモヒカン頭である。

「待てよ子猫ちゃ~ん」

「悪いようにはしないからよ~」

「そうだぜ、美味しいものをあげるよ~俺達のキャンディバーをよ~」

 見た目以上に知能指数の低い使い古された脅し文句をいいながら迫る男達、ただの駆け足とバイクでは徐行でもお釣りがくるほどスピードに差がある。

 つまりは追いつかれるのは時間の問題。

「いやっ・・・」

 なんという事か、ついに少女の行く手を一人がバイクで遮ったのだった!

 絶対絶命の少女に対して、よゆうしゃくしゃくの男達。

 はやくやりたい事をすればいいものを調子にのって少女を囲むように3台でぐるぐると回りだす。

 ひっひっひ、と奇声に近い笑い声の3人の声を、その時、高台からの声がさえぎった!

「はぁ・・・はぁ・・・腹へってんだから・・・あんま・・・遠くで・・・悪いことしてんなよ・・・」

「な、何だお前は!というか何でいきなりフラフラなんだ!」

「うっさいわね!こっちにだって都合があんのよ、というかあんたらがこっちにあわせてもっと近くでその娘を襲いなさいよ!」

「へぇつ!?」

 ビッ!と指をさして襲え宣言をするいきなり現れた少女に思わず声をあげる襲われていた少女。

「まぁ、この際何でもいいわ・・・」

 勢い良く啖呵をきったと思えばボソボソと喋り出す、その起伏の激しさにモヒカンの男達も思わず声をあげる。

「何なんだ手前は!?」

「風紀委員よ!」

「「「「はぁ!?」」」」

 思わずその場にいた全員が声をあげた。

「そう、人呼んで地球最後の風紀委員!神楽坂律子とは私の事だ!!」

 はたして本当に誰かがそう呼んだのだろうか、そんな小さな事を突っ込むのも気が引けるほど自分の世界に浸っている律子。

 ポーズもバッチリ決まっているし、状況が状況なら彼女の背後が爆発しそうな勢いだ。

「あんたらどう考えても悪い奴よね!指導してあげるわ!」

「え?ちょ!?」

 そう宣言すると律子は飛び降りて一番手前の男の腹にバットをフルスィング!

 話についていけずに呆気にとられているところに入った強烈な一撃。

 げほぉ、という可愛そうな声をあげて男は倒れ込んだ。

 ご大層な事を言っておいて、やってる事は不意打ちと何ら変わりはない。

「このアマ!手前も犯してやる!」

 やっと怒りに身を任せる男だったが、そう宣言した割には轢く気まんまんのスピードでバイクで律子に体当たりをしかける。 

 が、律子はあえてバイクに向かって滑り出すと脅威のバネでバイクを飛び越え乗っていた男の顔面にライダーキック!

 男の顔にローラーブレードのあとがくっきりとうつる。

「隆志ー!」

 昏倒した男にバイクを乗り捨て駆け寄る男、しかしその男の前に律子が腕を組んで仁王立ち。

「あんたら、そこに正座!!」

 倒した二人を叩き起こすと、三人を正座させてこんこんと説教を開始する律子。

 それはそれはこんこんと。


 こんこんと、時間は流れに流れて夕暮れ時。

「「「はい、これから心を入れ替えます」」」

 モヒカンを無理やり中分けにした独創的なヘアスタイルの黒ブチ眼鏡の男3人が律子にふかぶかとおじぎをしてその場を離れていった。

「今日も一日一善!」

 満足そうに笑う律子、そこで待ちくたびれたかのように少女が声をかけた。

「あの・・・その・・・助けていただいてありがとうございます」

「ああ、ごめん。忘れてた。怪我は無い、変な事されてない?」

「忘れてたって・・・えっと律子さんでしたっけ?」

「そうよ、神楽坂律子。人呼んで地球最後の風紀委員!」

 忘れてたという事をまったく悪びれていない様子で律子は握手の手を差し出し
た。

「えっと・・・その・・・ 山本頼子です・・・」

「そう頼子ね!で、その物は相談なんだけど私の事も助けてくれないかな?例えば街まで送ってくれるとか!」

「でも・・・私の車も・・・」

 そう言うと頼子は大破した車に目をやる。

 律子も思い出したかのように事情を把握する。

「しまったぁ~~~~どうしよう~~~~!!」



 バババババ!

 好調なエンジン音をあげるバイク。

 そのバイクにのるはもちろん神楽坂律子、そしてその後ろには山本頼子の姿があった。

「いや~、一時はどうなるかと思いましたよ~。やっぱり牛乳は北海道産だね!」

 律子は牛乳を一気に飲み干しながらそう言った。

「あの・・・勝手に物資をあさらないでください・・・」

「いいじゃん!いいじゃん!この牛乳のこくと舌ざわり、そしてさらに北海道の大地の営み!!」

「近くの牧場産です・・・それは乗せてくれるのはありがたいですけど・・・」

「いいからいいから!ほらほら、あれが頼子の町でしょ!」

 二人の目の先にうっすらと街の明りが見えた。

 中央に大通り、その通りに沿うように民家が立ち並ぶ。商店街が一つの自治体として街の機能をなしているような小さな、街と言うよりも集落。

 その中央の大通りを快音をあげながら疾走するバイク。

「だ~れも、いないのね・・・・」

「そういうわけじゃ・・・」

「あいやまたれよ!」

 バイクの目の前にオッサンが立ちふさがる。

「おわっ!」

 バイクは急停止。

「何だお前は!!」

「この街の町長です!!」

「なるほど」

 簡潔な納得して頷く律子

「そんな会話でいいんですか・・・?」

 物語はテンポよく進み、所変わって町長の家。

 家というよりは飲食店なのだが。

「ほぐっ、もにゅ、ゴクゴク!やっぱり牛乳は北海道産だね!この白さ、そしてこの牛の愛!ところでさっきのモヒカンはなんなんスか?」 

 いろいろな物を口に積め込んでは牛乳で流し込む律子。

「近くの牧場産です、不良におびやかされてます」

「わかりやすい説明ありがとう、もぐもぐ」

 話があがると、あちこちでザワつきがおこる。

「夫が病院送りになりました・・・」

「家に強盗に入られて金品を強奪されました・・・」

「お金が溜まるというサイフを買ったのに一向に金運が上昇しません」

 律子は言った

「最後あんたは馬鹿なだけだよ」

 最後に声をあげた男が泣き崩れた。

「それはそれとして、不良の頭を指導するしかないわね」

 律子が食事を終えて口を拭くと入り口の方から声がした。

「キャーーー!!」

「誰が誰を指導するって?」

 頼子が無理やりモヒカンの男に後から首を抱かれて悲鳴をあげる。

「頼子!」

「いつも頑張って街の行き来をしてるみたいじゃねぇか頼子ちゃん、昼は頑張りすぎちまったみたいだな。夜は俺達が頑張っておかえしするぜ」

「キャーーーー!!」

 もがく頼子、眼には涙を見せている。

「頼子、みぞおちに肘をいれて!そしてそのまま首を持ってスタナーだ!」

 ゴッ!!!

 頼子のスタナーが決まり、モヒカンが放物線を描いて吹き飛んだ。

「なんてこった次郎ーーーー!!!」

「くそう、こいつできるぞ俺達だけじゃ無理だ・・・三郎!お前、長田さん呼んで来い」

「わかったハセダさんだな!一郎兄さん待っててくれ!」

「というわけで待っててくれ」

 諦めのようモヒカン達の言葉に律子は答えた。

「はい」

「はい・・・って、そんないいんですか?」

「せっかく指導しなきゃならない人が向こうからきてくれんだしね」

 そしてしばらく。

 モヒカンじゃない男が入って来た。

「待たせたな、俺の名前は・・・」

「永田さんでしょ?」

「長田だ!俺の舎弟達をよくも!!俺の必殺技の長田ロックをくらえ!」

「出た、長田さんの腕の関節を取る必殺技!」

 でもなぜか、長田は律子の胴に向かってタックル。

 そしてそれに合わせるようにに律子の膝。

「ギャアアアッ!!!」

「「「うわぁーーーーーっ!長田さーーーん!!!」」」

 一瞬で決着がついた。

「お前は何がしたいんだ!」

 なぜか町長が怒っていた。

「あら~ん、長田ちゃんを倒しちゃうなんてやるじゃな~い」

 いきなりオカマ口調の金髪の男が輪って入った。

「「「「うわ~~~っ金城だ!!!!!」」」」

 周りが騒然となった。

「そんな・・・幹部の金城だなんて・・・」 

 町長が眼に涙をうかべる。

「金城にこれれたら・・・もう・・・この街は・・・」

 頼子が泣き崩れた。  

「え、何なんなの?」

 さすがに様子がおかしいので律子が声をあげる。

「平グループはモヒカン、毛が染まっているのが幹部なんです・・・」

「あんた達、それでいいの?」

「ちょっとどうかと思ってはいるわよ」

 少しだけ常識が残っている金城。

「先手必勝!」

 律子はしかけた!

「ローラーブレードロップキック!」

 素早くジャンプして金城の顔面に蹴りを入れる律子。

 バキィといい音を上げてきりもみ状態でテーブルに突っ込む金城。

 しかし、余裕の笑みを浮かべながら立ちあがる金城。

「ふふっ、いいキックじゃない・・・でも、あなたこそその技のネーミングセンスはいかがなものかしら?」

「フフフ、私もちょっと自分で恥ずかしかったわ!」

「こっちも本気よ、ケェヤアアアアア!!!」

 ヒステリックな唸り声をあげる金城、律子の顔からも余裕が消える。

「これで私は三倍よ!」

 金城の顔がもとにもどった。

「そう・・・で、さっきから何で頼子を狙うの!」

「・・・当然、才能のある高校生を集めるのよ」

「集めて何をする気なの!なにを企んでるの」

「悪いことよぅ」

「もっと具体的に、どんな悪い事をするのかいいなさい!」

 金城は困った顔をしながら言った。

「それよりも何が三倍になったのか聞きなさいよ!」

「まぁ、それはいいのよ」

 律子に絡んでも収穫はないとふんだのか、金城は気を取りなおして頼子の髪を引っ張った。

「いいから来てもらうわよ、あっちに車がガソリン満タンで用意してあるんだから」

「頼子を離しなさい!ビックリ金属バットアタック!」

 ガキン!

 かなきり音をあげてバットが床を叩く。

「あぶなっ!その技も、技名のセンスも危ないわよ!」

「悪行を悔いなさい、指導してあげる!!不良よりもオカマに専念しなさい」

「金城、何をてこずってるんだ?」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴ!

 そんな文字もバックに出る勢いで登場した男、髪の色は七色に染まり虹のようになっている。

「武田だ・・・!」

「武田だーーーーーッ!ボスの武田だーーーーーーーーーッ!!!!」

 町長はいちいち驚きすぎであった。

「武田ちゃん、もっとゆっくりしててくれてもよかったのにぃ」

「遅いんだよ金城は、まったくこれは今日のカンパは多目にもらっていかねぇとな」

「ああっ、それを持っい赤Kレたッら背一括が!」

「うるせぇ!っていうか、何言ってんだ!?」

 そういうと武田は町長を突き飛ばした。

「ああっ・・・なんて事を・・・!もう許さない、私が熱血青春指導してやる!!喰らえ、必殺のきりもみ風紀委員キック!」

「ぐわぁぁぁつ!!」

 武田が悲鳴を上げる。

「くっ・・・風紀委員だと・・・」

「きりもみ風紀委員キックを受けて立っている!?このキックを受けてたっていたのはお前で57人目よ!」

「決め技でもなんでもないですね・・・」

 ボソリと頼子がつぶやく。

「神楽坂律子、人呼んで地球最後の風紀委員とは私の事だぁーーーー!!」

 ドムッ!

 無防備な律子のボディに武田のパンチが入った。

「ギャアアアッ!!なんて卑怯な奴だ!!」

 悶絶しながら床を転がる律子。

「キャアーーーー!」

 頼子も再び髪を引っ張られてひきずられる。

「はやくしろ、さっきからガソリン満タンの車を待たせているのよ」

「させるかぁ!、それにそのネタはひっぱってもあんま面白くないぞ!」

 苦悶の表情を噛み殺しながら律子は立ち上がり、飛び蹴りを放つがダメージのせいか蹴りにキレはなく、簡単にカウンターを決められる。

「律子さん!」

「むむぅ、強ぇ~~!」

 腹を抑えながら苦しむ律子に町長は地面をかきむしりながら泣いた。

「弱い大人の俺達がいけないんだ・・・許してくれ・・・許してくれぇ・・・」

「こんな・・・酷い世界に生まれなければよかった・・・」

 諦めた声のをあげる頼子、その頼子を引きづる金城にバットを投げつける律子。

 律子は立ちあがり、キッと金城と武田を睨みつける。

「強いとか弱いとか、酷い世界がだどうだとか。そういう家庭環境の劣悪さを認めるのは大事な事よ!何かのせいにするのは弱い奴のする事だ!結局その状況に流されてるだけじゃない!ドメスティックバイオレンスが何よ!頼子、あなたは本当はどうしたいの!」

「え・・・私は・・・」

 頼子の脳裏に今日の出来事から過去の出来事、町に買出しに行ったりした時の事が思い浮かぶ。
 しかし家庭内暴力の記憶はなかった。

「私は頼子、頼られる子と書いて頼子。いつだって私は皆に頼られてきた!そう、私は地球最後の執行部!」

「え、何よその漫画的な無理やりの反則パワーアップ!?」

 頼子の目に光が宿る!

「執行部スープレックス!」

「ウギャアアアアア!!!」

 頼子がスープレックスの形で金城を持ち上げると後に倒れるずに、頭から落とした。

 すごい、めちゃめちゃ危険な落とし方である。

「ゲゲーーーーッ!パシられ続けて手に入れた頼子の実行力と責任感が今花開いたーーー!!!」

 町長の驚きは、もはや説明でしかなかった。

「金城ーーーっ!!」

「私も真の必殺技を使う時がきたわ!必殺、風紀委員・メリケン・アッパーカットォ!!」

「ウギャアアアアア!!!」

 律子のアッパーカットで武田の体が空宙で3回転!ぐしゃあ!という音を立ててやっぱり頭から落っこちた。

 ピクリともしない武田と金城を叩き起こし、あとずーっとすみっこで事のあらましを見ていた一郎、次郎、三郎を集めると律子はビッと指を指して一言。

「あんた達、そこに正座!指導してあげるわ!」

 それから夜通し行われた指導の末、金城を除く全員はキッチリ七三分けの黒ブチ眼がねになっていた。

 金城は性転換手術をする決意を固めた。




「これでいいです、もうちょっと」

「あなたはよくても・・・いいの?」

 律子はチラリと町長達に目をやる、町長達は晴れ晴れとした顔で律子ではなく頼子に向けられていた。

「いいのです、私達は頼子に頼りすぎていたのです。私達も何かに恐れることなくやっていく時期になってきたのです」

「できました!」

 律子は立ちあがる。

 バイクにはサイドカーが付けられていた。

「お別れは?」

「今、こうして見送ってもらえてるじゃないですか?」

 町長達は笑顔で頼子に手を振った。

「じゃ、行くよ!」

「それじゃあ、行ってきます!」

 頼子もまた手を振って別れを告げる。

「いつでも帰って来いよー」

 町長の声が遠のいていく。

 ババババババ!

 蒼天の空にバイクの快音が響き渡る。

 駆け抜けるは一陣の風、なびくは乙女の長い髪。

 大型バイクにまたがるはバイクには似つかない小柄の少女、その脇には同じく荒荒しさとは無縁の眼鏡の少女。





 時は2XXX年!

 文明の新化の果てに地球は荒廃の一途をたどり、海は枯れ地は裂け荒野と化し死の星とかしていた!

 だが、人類の傲慢さか!それとも神の神罰か!?

 地獄のようなこの星で人類は死に絶えてはいなかった!

 そしてこの星はヤンキーとコギャルに支配されていた!!

 若さゆえの野蛮な生命力がそうさせたのか、絶望の星は今や不良の巣窟!

 その荒野の星に一陣の風が今吹き抜けていく!

 この荒廃した地球には危険と騒動しかないが、前を向いて歩いていける。

 彼女達のような、前しか見えない目を持つ人がいるから。


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